しらすメイン

しらす干は茨城県を代表する水産加工品の一つです。茨城県沖合は、親潮と黒潮がぶつかって魚のえさが多く、色々な魚が生息して好漁場が形成されていますが、中でもかたくちいわし(背黒いわし)の漁獲量は多く、その稚魚(子供)のしらすが多く漁獲されます。このしらすは、茨城県の沿岸漁業の代表的な漁業であります船びき網漁業で漁獲します。春先に漁獲されます春しらすと秋に漁獲されます秋しらすがあります。

このしらすはかたくちいわしの稚魚で、小さいものは生まれて30日位のものから大きいものは70日位のものまであります。関西では小さいもので少し乾燥をよくしたものが好まれます。関東では大きいもので釜揚げに近いものが好まれているようです。

加工方法

しらすは魚体が弱く痛みやすいので、船の上では氷を使ってしらすを冷やして、鮮度を保つようにして水揚げします。

魚市場で買い付けたしらすは加工場に運ばれ直ちに水洗いされ、煮熟されます。昔は直径1m弱の丸釜で煮熟していましたが、最近は自動煮釜を使って大量のしらすをコンベアで次々に煮揚げます。煮熟したしらすは水切りし乾燥機又は天日で乾燥します。乾燥度によって釜揚げしらす、しらす干し、ちりめんしらす等に加工され、食感の違った製品になります。

  • 魚市場に水揚げされたしらす
  • 洗浄工程
  • 煮熟釜へ
  • 自動煮熟釜で煮熟中
  • 乾燥工程

しらす干しの選び方・保存方法

腹切れを起こしていたり、全体の形が崩れているものは避けたほうがよいでしょう。魚の色合いの違いは、季節や漁獲場所、生息環境、大きさによって差が出ることがあります。不自然に白いものは漂白剤の使用が疑われますので避けたほうがよいでしょう。

冷蔵庫に保存して、出来る限り早く食べるのが一番ですが、量が多い時には食べる分だけ出して、後は小分けして凍結保存すると無駄なく、美味しくいただけます。

美味しい食べ方

釜揚げは大根おろしとあえるのが一般的な食べ方です。しらす干しは惣菜、お茶漬け、炒飯の具等色々な料理に用いられます。丸ごと食べるためカルシウムを豊富に摂取できる健康食品として喜ばれています。

しらす干

しらす干

小女子

小女子